照照坊主(読み)テリテリボウズ

デジタル大辞泉 「照照坊主」の意味・読み・例文・類語

てりてり‐ぼうず〔‐バウズ〕【照(り)照(り)坊主】

照る照る坊主」に同じ。
三日も前から気もそらの―何うぞと待ちし幸いの花日和」〈緑雨・門三味線〉

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精選版 日本国語大辞典 「照照坊主」の意味・読み・例文・類語

てるてる‐ぼうず‥バウズ【照照坊主】

  1. 〘 名詞 〙 翌日晴天を祈って、軒下などにつるす紙の人形。四角い紙の真中に芯(しん)を入れ、それをまるくしばった簡単なものもある。願いがかなって晴天になれば墨で眼睛(ひとみ)を書き、または神酒(みき)を供えて川に流したりする。てるてるぼうし。てりてりぼうず。てりてりほうし。てれてれぼうし。てりほうし。てりびな。
    1. [初出の実例]「八専に照々坊主派がきかず」(出典:俳諧・武玉川(1750‐76)五)
    2. 「てるてる坊主 てる坊主 あした天気に しておくれ」(出典:童謡・てるてる坊主(1921)〈浅原鏡村〉)

てりてり‐ぼうず‥バウズ【照照坊主】

  1. 〘 名詞 〙てるてるぼうず(照照坊主)俚言集覧(1797頃)〕
    1. [初出の実例]「長つほねてりてり法師脱衣させ」(出典:雑俳・柳多留拾遺(1801)八上)

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