神酒(読み)ミワ

デジタル大辞泉 「神酒」の意味・読み・例文・類語

みわ【神酒/御酒】

神前に供える酒。みき一説に、酒を醸造して神前に供えたかめのこととも。
泣沢なきさは神社もりに―据ゑ祈れども我が大君は高日知らしぬ」〈・二〇二〉

しん‐しゅ【神酒】

神に供える酒。おみき。

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精選版 日本国語大辞典 「神酒」の意味・読み・例文・類語

みわ【神酒】

  1. 〘 名詞 〙 神に供える酒。みき。一説に、酒を醸(かも)して、その酒を入れたまま神に供える瓶(かめ)
    1. [初出の実例]「即の日神湏(ミワ)を給ふ」(出典日本書紀(720)舒明四年一〇月(北野本訓))
    2. 「哭沢(なきさは)の神社(もり)三輪(みわ)すゑ祈れども我が王(おほきみ)は高日知らしぬ」(出典:万葉集(8C後)二・二〇二)

神酒の補助注記

書紀」の「湏」は「酒」の誤り。


み‐き【神酒・御酒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「み」は接頭語 ) 酒の美称、または敬称。おおみき。おみき。
    1. [初出の実例]「この美岐(ミキ)は 我が美岐(ミキ)ならず」(出典:古事記(712)中・歌謡)
    2. 「六条院より御みき御くた物なとたてまつらせ給へり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)行幸)

しん‐しゅ【神酒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じんしゅ」とも ) 神に供える酒。みき。
    1. [初出の実例]「汝が持参なしたる神酒(ジンシュ)、なぜ毒見をばいたさぬな」(出典:合巻正本製(1815‐31)三)
    2. [その他の文献]〔張耒‐次韻君復七兄見贈詩〕

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普及版 字通 「神酒」の読み・字形・画数・意味

【神酒】しんしゆ

みき。

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