コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

熱媒体 ネツバイタイ

2件 の用語解説(熱媒体の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ねつ‐ばいたい【熱媒体】

装置を一定の温度に保持するため、加熱や冷却をするための流体。熱源の冷却を主とする媒体を冷媒、加熱を担う媒体を熱媒という。伝熱媒体

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

熱媒体
ねつばいたい
heating medium

化学装置を一定の操作温度に保つために、加熱や除熱などの伝熱に利用する媒体をいい、伝熱媒体ともいう。熱源から熱を熱媒体に伝え、これを循環して被加熱体を間接的に加熱する方式は、直火加熱法に比べて局部加熱が避けられ、温度調節が容易であり、火災や爆発の危険性も少なく工業的に広く採用されている。一般に使用される熱媒体は煙道ガス、加熱空気、水、水蒸気、油などである。水は比熱、蒸発潜熱が大きく、安定であるなど優れた性質があるが、蒸気圧が高く、100℃以上の加熱には加圧状態で使用しなければならず、約200℃が限度である。
 化学工業の進展に伴い高温が要求され、ジフェニルとジフェニルエーテルの共融混合物が1931年にダウサムAとして発売されて以来、各種の有機熱媒体が研究開発され、いろいろな商品名で市販されている。高温用熱媒体としては、沸点が高く、蒸気圧が低く、熱安定であって、装置材料に対する腐食性が少なく、流動性であり、比熱、蒸発潜熱が大きく、不燃性かつ安価であることが要求される。
 有機熱媒体は、熱安定性の点から、最高使用温度は約400℃であり、それ以上の高温度には水銀、溶融金属、HTS(硝酸塩と亜硝酸塩の共融混合物)などの無機熱媒体が用いられる。[大竹伝雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

熱媒体の関連キーワード熱電能恒温槽熱膨張率うき加熱保持管恒温器混米装置示差走査熱量測定保持殺菌法ワットの法則

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

熱媒体の関連情報