化学装置を一定の操作温度に保つために、加熱や除熱などの伝熱に利用する媒体をいい、伝熱媒体ともいう。熱源から熱を熱媒体に伝え、これを循環して被加熱体を間接的に加熱する方式は、直火加熱法に比べて局部加熱が避けられ、温度調節が容易であり、火災や爆発の危険性も少なく工業的に広く採用されている。一般に使用される熱媒体は煙道ガス、加熱空気、水、水蒸気、油などである。水は比熱、蒸発潜熱が大きく、安定であるなど優れた性質があるが、蒸気圧が高く、100℃以上の加熱には加圧状態で使用しなければならず、約200℃が限度である。
化学工業の進展に伴い高温が要求され、ジフェニルとジフェニルエーテルの共融混合物が1931年にダウサムAとして発売されて以来、各種の有機熱媒体が研究開発され、いろいろな商品名で市販されている。高温用熱媒体としては、沸点が高く、蒸気圧が低く、熱安定であって、装置材料に対する腐食性が少なく、流動性であり、比熱、蒸発潜熱が大きく、不燃性かつ安価であることが要求される。
有機熱媒体は、熱安定性の点から、最高使用温度は約400℃であり、それ以上の高温度には水銀、溶融金属、HTS(硝酸塩と亜硝酸塩の共融混合物)などの無機熱媒体が用いられる。
[大竹伝雄]
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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