犯罪人名簿

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

犯罪人名簿

罰金刑以上(交通違反の罰金刑を除く)の刑罰確定者について、本籍地の市区町村が地検からの通知をもとに作成し、管理する。刑罰確定者を選挙人名簿から除くために使うほか、叙勲の候補者や弁護士の審査などでも、国や日本弁護士連合会などが自治体に照会している。作成事務の流れは法務省刑事局の訓令にあるが、法律での位置づけはない。

(2012-11-27 朝日新聞 朝刊 2社会)

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世界大百科事典 第2版の解説

はんざいにんめいぼ【犯罪人名簿】

前科のある者は各種資格を制限される場合があり,そのため前科を的確に把握できるように,前科のある者の戸籍を管掌する市区町村で保管される帳簿。もっぱら裁判および検察事務の適正な運営のために使われる犯歴票(本籍地の検察庁に保管される)と並ぶ前科登録制度の一つである。1872年(明治5)の太政官布告による戸籍表への犯罪事項の記録を起源とする。82年には裁判結果の戸長役場への通知が制度化され,そのための既決犯罪表写しをとじたものが,犯罪人名簿として,徴兵調査や,選挙人資格調査,さらには官公署や個人に対する身分証明に使われてきた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

犯罪人名簿
はんざいにんめいぼ

罰金以上の刑の言渡しを受けた者の氏名を記載した名簿(ただし資格制度に関係のない少年の場合、および道路交通法違反の罰金の場合は含まれない)。本人の本籍地または入・寄留地の市区町村役場に備えられるが、行政上の資格制限確認のためのものなので、非公開であり、関係官庁などが法令の適用のために必要な場合を除き、内容を外部に通知することはできない。復権のときはその記入を削除する。なお、本人の本籍地の検察庁に備える犯歴票には、犯罪捜査の必要上、罰金よりも軽い刑を言い渡された場合も記入され、復権のときはその旨を逐次記入する。また、警察庁鑑識課では被疑者の、法務省矯正局では懲役・禁錮受刑者の記録を、指紋原紙の形で保管している。[須々木主一]

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