独知(読み)ドクチ

デジタル大辞泉 「独知」の意味・読み・例文・類語

どく‐ち【独知】

自分だけが知っていること。
conscience西周にしあまねによる訳語良心
「其正と不正とを弁別するは衆人の―警醒の際に在ること必あり」〈西周訳・万国公法

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「独知」の意味・読み・例文・類語

どく‐ち【独知・独智】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他人は知らなくて、自分ひとりだけ知っていること。
    1. [初出の実例]「心中独知の所を省察したときに、唐を夷狄じやとは思はぬ筈也」(出典:中国論集(1706))
    2. [その他の文献]〔戦国策‐西周策〕
  3. ( [英語] conscience の訳語 ) 哲学で、「良心」にあたる語。
    1. [初出の実例]「Conscience (独知)なるあり。〈略〉独知とは何事にもあれ知る所を知るを云ふなり」(出典:百学連環(1870‐71頃)〈西周〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「独知」の読み・字形・画数・意味

【独知】どくち

我ひとり知る。〔韓非子、説林上〕一國皆知らざるに、我獨り之れを知る。吾(われ)は其れし。辭するに、うて知らざるを以てす。

字通「独」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android