獣形幔(読み)ジュウギョウマン

デジタル大辞泉 「獣形幔」の意味・読み・例文・類語

じゅうぎょう‐まん〔ジウギヤウ‐〕【獣形×幔】

平安時代即位朝賀など大儀のとき、大極殿(のち紫宸殿ししんでん)の前面軒下に張り渡した幕。白綾の幕の中央に金色太陽を、左右に瑞雲・竜虎・麒麟きりん獅子しし天馬などを5色の糸で刺繍ししゅうしたもの。獣形帽額もこう

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精選版 日本国語大辞典 「獣形幔」の意味・読み・例文・類語

じゅうぎょう‐まん ジウギャウ‥【獣形幔】

〘名〙 朝賀・即位など、大儀の時の殿舎を飾る威儀の懸け布帛。大極殿または紫宸殿(ししんでん)前面の欄間の壁の上に張り渡す幕。白地の絹の中央に金色の日象をあらわし、左右に瑞雲・龍虎・麒麟獅子・天馬などを五色の糸で刺繍(ししゅう)したもの。獣形の帽額(もこう)。じゅうぎょう。

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