率土(読み)ソット

デジタル大辞泉 「率土」の意味・読み・例文・類語

そっ‐と【率土】

陸地の続くかぎり。国の果て。
「―のうち、いづくに鬼神のすむべきぞ」〈伽・酒呑童子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「率土」の意味・読み・例文・類語

そっ‐と【率土・卒土】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「そつど」とも ) ( 「詩経小雅北山」の「溥天之下、莫王土、率土之浜、莫王臣」による ) 地の続くかぎり。国土のはて。天子の治下全体。しゅっと。
    1. [初出の実例]「国司国造。勿歛百姓。国靡二君。民无両主。率土兆民。以王為主」(出典:十七箇条憲法(604))
    2. 「遠国のいなか、そつどと云へども、ひかりはなやかなぞ」(出典:玉塵抄(1563)八)
    3. [その他の文献]〔鍾会‐檄蜀文〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「率土」の読み・字形・画数・意味

【率土】そつど

地の限り。〔詩、小雅、北山〕溥天(ふてん)の下(もと) 王土に非ざる(な)く 土の濱 王臣に非ざる

字通「率」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android