王孫(読み)オウソン

デジタル大辞泉 「王孫」の意味・読み・例文・類語

おう‐そん〔ワウ‐〕【王孫】

帝王子孫。また、貴族子弟
ツクバネソウ別名

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精選版 日本国語大辞典 「王孫」の意味・読み・例文・類語

おう‐そんワウ‥【王孫・皇孫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「おうぞん」とも )
  2. 帝王の子孫。また、貴族の子弟。
    1. [初出の実例]「雖客路多芳草、莫王孫不帰情」(出典:文華秀麗集(818)上・左兵衛佐藤是雄見授爵、之備州謁親〈嵯峨天皇〉)
    2. 「代々の聖運ほどなくて、允恭雄略など王孫もつづかず」(出典:愚管抄(1220)三)
    3. [その他の文献]〔楚辞‐招隠士〕
  3. 植物つくばねそう(衝羽根草)」の古名。〔和漢三才図会(1712)〕
  4. 植物「おうぎ(黄耆)」の古名。〔多識編(1631)〕
  5. さる(猿)」の異名。〔延宝八年合類節用集(1680)〕

の‐はり【王孫】

  1. 〘 名詞 〙 植物「つくばねそう(衝羽根草)」の異名。〔本草和名(918頃)〕

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普及版 字通 「王孫」の読み・字形・画数・意味

【王孫】おう(わう)そん

貴公子。漢・淮南王安〔招隠士〕王孫びて歸らず 春生じて(せいせい)たり

字通「王」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「王孫」の解説

王孫 (ツクバネソウ)

学名Paris tetraphylla
植物。ユリ科の多年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の王孫の言及

【ツクバネソウ】より

… ツクバネソウ,クルマバツクバネソウともに若葉は食用となる。後者は根茎を干して漢方薬に用いられ,王孫(おうそん)と呼ばれる。ヨーロッパ産のP.quadrifoliaも薬用にされ,痛み止めに用いられる。…

※「王孫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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