デジタル大辞泉 「瓜田李下」の意味・読み・例文・類語 瓜田かでん李下りか 《「瓜田に履くつを納いれず、李下に冠を正さず」の、「瓜田」と「李下」とを合わせたもの》人に疑われるようなことはするなというたとえ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「瓜田李下」の意味・読み・例文・類語 かでん‐りか【瓜田李下】 〘 名詞 〙 ( 「瓜田に履を納れず」「李下に冠を整えず」を合わせて略した語 ) 疑われることはするなというたとえ。〔書言字考節用集(1717)〕〔捜神記‐巻一五〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
四字熟語を知る辞典 「瓜田李下」の解説 瓜田李下 人に疑われるような紛らわしいことはするな、というたとえ。 [使用例] あっちが顔のいい上にあんなに跳ねっ返りで、瓜田李下の嫌疑なんぞに構わないところへ、こちがおかしくべたべたするたちだから、岡焼きがやかましいのさ[三宅花圃*藪の鶯|1888] [使用例] 貴方だッて男女七歳にして席を同じゅうせず、瓜田に履くつを容れず、李下に冠を正さず位の事は弁えておりましょう[三遊亭円朝*怪談牡丹燈籠|1884] [使用例] 足下がそんな処に近づいて醜声外聞とは残念だ、君子は瓜田に履を結ばず、李下に冠を正さずと云うことがある、年若い大事な身体である、少し注意致したら宜かろう[福沢諭吉*福翁自伝|1899] [解説] 中国の「文選」に載る古い詩に、「瓜田に履くつを納いれず、李下に冠を正さず」という一節があります。「瓜田李下」は、それを四文字で表した言い方です。もっとも、日本では略さないで言うほうが一般的です。 ウリ畑に入ったときは、はきものが脱げても、かがんではき直してはいけない。ウリを盗んでいると思われるから。スモモの下では冠を直してはいけない。手を伸ばしてスモモを盗んでいると思われるから。つまり、人に疑われることはするな、ということです。 例文はどれも「男女の仲を疑われないように気をつけよ」という意味で使われています。今日ではこのほか、政治家や官僚など、責任ある立場の人の行動を戒める場合などにも使われます。 「履を納れず」の部分は、はきものを具体的にどうするのかについて、説が分かれています。「ウリ畑で、はきものが脱げても取らない」と説明する人もいます。いずれにせよ、畑の中では、かがんで怪しい動作をしないのが無難です。 出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報