語源については、その形態上の類似から、古来「鱗(いろこ)」との関係で説明されることが多かったが、上代においては「甍(いらか)」が必ずしも瓦屋根のみをさすとは限らなかったことを考慮すると、古代の屋根の材質という点で、むしろ植物性の「刺(いら)」に同源関係を求めた方がよいのではないかとも考えられる。
出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報
…切妻造や入母屋(いりもや)造などの屋根の妻側(棟の端)において合掌形に付けられた板,あるいは,その板を組んだ部分をいう。搏風とも書き,甍(いらか)ともいわれる。
[日本]
屋根の形式で分けると,切妻破風(切破風),入母屋破風のほか,屋根面の途中に棟を突き出して設けた据(すえ)破風,向拝(こうはい)や庇(ひさし)のように茅負(かやおい)や隅木に取り付く縋(すがる)破風,軒の中央に設けられた軒唐(のきから)破風がある。…
※「甍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...