生態型(読み)セイタイケイ

関連語 名詞 上田

精選版 日本国語大辞典 「生態型」の意味・読み・例文・類語

せいたい‐けい【生態型】

  1. 〘 名詞 〙 同種の生物が異なった環境に適応し、遺伝的に固定した型をいう。乾生型・湿生型・水生型・温暖型・寒冷型・高山型などが知られる。エコタイプ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「生態型」の意味・わかりやすい解説

生態型
せいたいけい

同一種の生物の個体群がそれぞれの生息環境に適応して分化した形質が遺伝的に固定されてできた型をいう。生態型はいくつか集まって一つの生態種をつくり、種の進化の一つの単位となる。各生態型は自然状態ではおおむね隔離されており、自由な交雑が妨げられるが、人為的には交雑が自由に行われる。それぞれの対応する環境要因は、気候温度水分、土性、光量などさまざまで、多くの植物で乾生型、湿生型、水生型、温暖型、寒冷型、高山型、海崖(かいがい)型、海浜型などが知られている。身近な例に、形態的に明らかに区別される多くの品種亜種がみられる。種の全体像は、生態型を含む生態種のすべてを把握して初めて理解できるものである。

西平守孝

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最新 地学事典 「生態型」の解説

せいたいがた
生態型

ecotype

G.W.Turesson(1922)がスウェーデンのキク科植物の実験から提唱した概念。同じ種の中に異なる環境に適応した結果として生じた異なった性質が遺伝的に固定した型。形態的に区別される亜種や品種に一致するとされる。限定要因に基づいて乾生型・湿生型・水生型・温暖型・寒冷型・高山型などに分けることがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生態型」の意味・わかりやすい解説

生態型
せいたいけい
ecotype

同一種の植物が環境の異なったところに生育し,その環境に適応した分化が起って,その性質が固定した型。生態種の下におかれた分類単位で,同一の生態種に属する生態型間では交雑は自由である。従来形態的見地から亜種や品種として扱われたものはこれにあたるが,こうした分化が生態環境と関連していることを強調するのに,生態型という概念は役立つ。

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