20世紀日本人名事典 「田島英三」の解説
田島 英三
タジマ エイゾウ
昭和・平成期の物理学者 立教大学名誉教授;元・原子力安全研究協会理事長。
- 生年
- 大正2(1913)年4月28日
- 没年
- 平成10(1998)年10月10日
- 出生地
- 埼玉県行田市
- 学歴〔年〕
- 東京文理科大学物理学科〔昭和13年〕卒
- 学位〔年〕
- 理学博士
- 主な受賞名〔年〕
- 毎日出版文化賞(第3回)〔昭和24年〕「物質の究極構造」,勲二等旭日重光章〔昭和63年〕
- 経歴
- 理化学研究所に入り、原子核、原爆の研究に従事。昭和24年シカゴ大学原子核研究所、26年科研でサイクロトロン再建に着手、翌27年完成。同年立教大学講師、28年理学部教授、42年学部長に。この間広島・長崎での被爆調査やビキニ被災事件後の太平洋の放射能汚染調査にあたる。49年10月放射線漏れで立ち往生していた原子力船むつに乗り込み汚染状況を点検。安全性を確かめ、帰港させた。36年原子炉安全専門審査会委員、47年原子力委員となるが原子力行政を批判して、49年辞任。53年〜62年原子力安全委委員をつとめた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報