デジタル大辞泉 「町人物」の意味・読み・例文・類語 ちょうにん‐もの〔チヤウニン‐〕【町人物】 浮世草子のうち、主として町人の経済生活の実態を描いたもの。井原西鶴の「日本永代蔵」「世間胸算用」など。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「町人物」の意味・読み・例文・類語 ちょうにん‐ものチャウニン‥【町人物】 〘 名詞 〙 浮世草子を題材によって分類したものの一つ。主として町人の経済生活を取り扱ったもので、井原西鶴の「日本永代蔵」(一六八八)、「世間胸算用」(一六九二)、「西鶴織留」(一六九四)、また、江島其磧の「世間手代気質」(一七三〇)、「商人軍配団」(一七三三)などの作品を指す。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
山川 日本史小辞典 改訂新版 「町人物」の解説 町人物ちょうにんもの 浮世草子を内容で分類するときの一名称。町人の経済生活を描くもの。1688年(元禄元)刊の井原西鶴の「日本永代蔵」は町人階級の日常に目をむけた作品で,経済社会の実像とそこに生きる町人たちの命運を見事に描いている。この独創が好評を博し一様式として定着。92年刊の「世間胸算用」は,西鶴の生前刊行された最後の町人物で,傑作の誉れが高い。 出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報 Sponserd by