画像理解システム(読み)がぞうりかいシステム(英語表記)image understanding system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

画像理解システム
がぞうりかいシステム
image understanding system

入力された画像パターンを記号情報に変換し,画像によって表現を意図した対象世界のシーンを構成するとともに,その意味づけを行なうシステム。画像認識システムでは,対象の画像の特徴を抽出・識別し既知のクラスに分類する処理にとどまるが,画像理解システムでは,一歩進んで,画像の記述の意図・意味するものがなにであるかを明らかにすることが求められる。理解対象画像に関する各種の知識を援用して処理を進める。この意味で,人工知能技術の大きな研究分野であるとともに,知識処理技術の重要な応用分野の一つでもある。画像認識システムの研究開発は 1960年代から盛んとなり,郵便番号自動読取装置の実用化などに成功を収めた(→OCR)。その後,画像理解システムの研究開発も進み,画像センサなどからコンピュータ自身が大量の画像を取得し知識獲得する機械学習が威力を発揮した。自動運転自動車(→自動運転車)やレスキューロボットなどへの応用が期待されている。2015年頃にはグーグルの自動運転車が,屋根の上に設置されたレーザー光センサで車の周囲 360°にある物体をとらえるとともに,画像センサで撮影した画像から走行車線や路上に置かれた物体などを把握して避けることを実現,実用化に向けて開発を進めた。(→コンピュータビジョンパターン認識

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