デジタル大辞泉 「余事」の意味・読み・例文・類語 よ‐じ【余事】 1 本筋以外の事柄。他事。「余事には全く関知しない」2 本業以外に余力や余暇でする仕事。「職業を以て本文となし、…芸文を以て―となせり」〈中村訳・西国立志編〉[類語]事・事物・事象・物事・現象・出来事・余所よそ事・他事・他人事・人事ひとごと・雑事・諸事・事件・時事・事柄・事故・異変・大変・急変・変事・大事だいじ・大事おおごと・小事・細事・些事・世事・俗事・私事しじ・私事わたくしごと・用事・珍事・不祥事・アクシデント・ハプニング・センセーション 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「余事」の意味・読み・例文・類語 よ‐じ【余事】 〘 名詞 〙① ほかのこと。そのこと以外の事。他事。[初出の実例]「極楽に生事いと難く覚え然ば、偏に余事を捨て、物云事を留て」(出典:前田本水鏡(12C後)中)「隅江と同じ事を憂ひ同じ事を喜んで、一切の余事を忘れることが出来た」(出典:煤煙(1909)〈森田草平〉二六)② 余力でする事。余暇にする仕事。[初出の実例]「職業を以て本分となし、これに由て生計を做んことを欲す。故に芸文を以て余事となせり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉四)[その他の文献]〔漢書‐叙伝・上〕 あまり‐ごと【余事】 〘 名詞 〙① 余分なこと。行き過ぎたこと。[初出の実例]「象許(ばかり)に乗て糸(いと)善かりつるを、師子(しし)に乗るが余り事にて有る也」(出典:今昔物語集(1120頃か)五)② 過分なこと。あまりに都合のいいこと。[初出の実例]「昨日の夕ぐれまで侍りしは、いとかしこしとなん思う給ふる。今日まではあまりことになん」(出典:枕草子(10C終)八七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「余事」の読み・字形・画数・意味 【余事】よじ 余分の事。清・燮〔画に題す〕石濤、畫を善くす。蓋(けだ)し種り、竹は其の餘事なり。板橋(燮)は專ら竹を畫(ゑが)くこと五十餘年、他物を畫かず。彼はきを務め、我は專らなるを務む。安(いづく)んぞ專のに如(し)かざるを見んや。字通「余」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報