異数体(読み)イスウタイ

大辞林 第三版の解説

いすうたい【異数体】

〘生〙 染色体数が、品種・種・属あるいは系統に固有な数より、一~数本増減している個体。染色体の不分離・欠失・倍加によって生じる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

異数体
いすうたい

生物の染色体の数は、種によって基本数(ゲノム、nで表される)が決まっていて、その整数倍(2n、3n、……)のものが多いが、整数倍よりも染色体が1本から数本増減している個体の総称。染色体数が整数倍より多いときは高異数体、少ないときは低異数体という。増減する染色体の数により、零(れい)染色体的異数体、一染色体的異数体、三染色体的異数体などとよぶ。植物ではナズナ属、チョウセンアサガオ属など広く知られているが、動物では非常に少ない。ヒトのダウン症患者は、第21染色体が三染色体的異数体となっている。異数体発生の原因としては、染色体の不分離などによる細胞分裂の異常によるとされている。このような現象は染色体数突然変異の一様式で、この様式を異数性という。[吉田俊秀]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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