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発達加速現象 はったつかそくげんしょうacceleration of development

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

発達加速現象
はったつかそくげんしょう
acceleration of development

精神的,身体的に発達速度が早くなる現象をさす。環境などの要因によって,特定の個人,集団が他に比して発達が早くなる発達勾配現象が生じること。また,特に世代の変遷につれて発達が早くなる年間加速現象が生じることをいう。近年,身長,体重,乳歯永久歯の出現,精通・初潮年齢などの身体的側面の発達加速現象が特に著しい。

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大辞林 第三版の解説

はったつかそくげんしょう【発達加速現象】

世代が新しいほど身体的発達が早期化する現象。性的成熟年齢が早まることなど。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

発達加速現象
はったつかそくげんしょう
acceleration

性的成熟に入る年齢が、前の世代に比して早期化することを成熟前傾現象とよぶ。これに伴い、性的成熟期に特有な身長・体重の急激な増加の時期なども早期化していくことを総称して発達加速現象という。早熟傾向の一般化といいかえてもよい。たとえば、日本の女子の初潮年齢は、現在祖母や母親の世代と比べて1~2年程度早まっていると推定され、男子の精通年齢の場合も同様とみられる。ただし、成熟加速現象は、どの地域や国々にも一様に認められるわけではなく、いわゆる先進国の都市化の進んだ地域に顕著に現れる。このことは、発達加速現象をおこす要因として、都市化に伴うさまざまな心理的刺激、とくに性的刺激の増大の果たす役割が大きいことを物語っている。ただし、一般に誤解されているように、早熟化はただちに最終到達水準の増大を意味するものではない。また、1960年代以降は性的成熟に限らず、精神面をも含めてあらゆる発達分野での早期化の傾向をも発達加速現象とよぶことが多くなっている。[藤永 保]
『沢田昭・前田嘉明著『現代青少年の発達加速――発達加速現象の研究』(1982・創元社)』

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