百尺竿頭(読み)ヒャクシャクカントウ

デジタル大辞泉 「百尺竿頭」の意味・読み・例文・類語

ひゃくしゃく‐かんとう【百尺×竿頭】

百尺竿さお先端。転じて、到達すべき極点。ひゃくせきかんとう
雪舟は、すでに、彼自身の―にあったのである」〈小林秀雄・雪舟〉

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精選版 日本国語大辞典 「百尺竿頭」の意味・読み・例文・類語

ひゃくせき‐かんとう【百尺竿頭】

※思ひ出す事など(1910‐11)〈夏目漱石〉七「百尺竿頭(ヒャクセキカントウ)に上り詰めたと自任する人間の自惚は」

ひゃくしゃく‐かんとう【百尺竿頭】

〘名〙 百尺(約三〇メートル)もあるさおの先端。また、到達できる極点、向上しうる極致のたとえ。ひゃくせきかんとう。
正法眼蔵(1231‐53)夢中説夢「百尺竿頭なり。安も上も頭々なると参ずべし」

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四字熟語を知る辞典 「百尺竿頭」の解説

百尺竿頭

百尺(約三〇メートル)もあるさおの先端。到達できる極点、向上しうる極致のたとえ。

[使用例] 「なぜ、あなた結婚なさらんでしたの?」と百尺竿頭一歩を進められたのには、自分ははたと困った[田山花袋春潮|1903]

[解説] 「ひゃくせきかんとう」とも。「百尺竿頭一歩を進める」の形でも用いられ、この場合、すでに到達した極地、極点よりもさらに一歩進める意味になります。

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