百日の説法屁一つ(読み)ヒャクニチノセッポウヘヒトツ

デジタル大辞泉 「百日の説法屁一つ」の意味・読み・例文・類語

百日ひゃくにち説法せっぽうひと

長い間苦労が、わずかな失敗のために無駄になってしまうことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「百日の説法屁一つ」の意味・読み・例文・類語

ひゃくにち【百日】 の 説法(せっぽう)(へ)(ひと)

  1. 長い間の苦労も、わずかばかりの失敗で無駄になることのたとえ。
    1. [初出の実例]「それが出来ねへと忽百日の説法屁ひとつ」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛‐発端(1814))

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ことわざを知る辞典 「百日の説法屁一つ」の解説

百日の説法屁一つ

ありがたい説教も、不用意にもらした屁一つで台無しになる。まじめに積み重ねてきた努力評価が、思いがけない小さな失態のためにすっかりだめになることのたとえ。

[使用例] 朝に夕べに読まされているわが愛する新聞冒頭にこんな妙な字が鎮座ましましているのでは、下世話にいう「百日の説法屁一つ」みたいなもので[林達夫*反語的精神|1954]

[解説] 仏法を説くことと卑俗な放屁との落差が効果的で、根底には、聖なるものを俗におとしめようとする批判精神があると解することもできます。

〔異形〕七日の説法屁一つ

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