百部(読み)ビャクブ

デジタル大辞泉 「百部」の意味・読み・例文・類語

びゃく‐ぶ【百部】

ビャクブ科蔓性つるせいの多年草。根は紡錘形をし、葉は広楕円形で、数枚が輪生する。7月ごろ、葉のわきに淡緑色の4弁花をつける。中国原産で、日本へは江戸時代渡来。根をせんじて駆虫薬に用いた。ほどつら。つるびゃくぶ。

ほど‐つら【百部】

《「ほどづら」とも》ビャクブ別名

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精選版 日本国語大辞典 「百部」の意味・読み・例文・類語

びゃく‐ぶ【百部】

  1. 〘 名詞 〙 ビャクブ科のつる性多年草。中国原産で、江戸時代に渡来し薬用植物として栽培されたが現在では少ない。高さ〇・六~一メートル。地中塊根は黄白色で紡錘状。茎は他物に巻きつく。葉は長さ四~六センチメートルの卵状広楕円形で短柄があり、三~四枚ずつ輪生する。夏、葉腋に径一・五~二センチメートルの淡緑色の花を一~二個ずつつける。花被片は披針形で四個、上部花柄葉柄と合着する。根は煎じて鎮咳・駆虫薬に用いた。漢名、百部。つるびゃくぶ。ほどずら。ほどかずら。〔和漢三才図会(1712)〕

ほど‐ずら‥づら【百部】

  1. 〘 名詞 〙 植物びゃくぶ(百部)」の異名。〔十巻本和名抄(934頃)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「百部」の解説

百部 (ビャクブ・ホドカズラ)

学名Stemona japonica
植物。ビャクブ科の多年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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