皆既月食(読み)カイキゲッショク

  • 皆既月食/皆既月×蝕

知恵蔵miniの解説

満月が欠けていくように見える「月食」が月全体に及ぶ天文現象のこと。太陽光による地球の影が月にかかっていくことによって、月が次第に端から欠けていき、月全体が地球の影に入る。この時、月は完全に見えなくなるわけではなく、地球の大気により太陽光が屈折・散乱されて赤系の光が月面に届くため、月は赤銅色に見える。この「皆既食」の状態は数十分から1時間ほど続き、その後月は始まりと逆の方向から元に戻っていく。皆既食を起こさず一部分だけが欠けるものは「部分月食」という。21世紀の100年間で皆既月食は全世界で85回、部分月食は57回起こる。

(2014-10-7)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典内の皆既月食の言及

【皆既食】より

…太陽の本体(光球)が月に完全に覆われる皆既日食と,月全体が地球の本影内に入って暗くなる皆既月食とを総称する。皆既日食では,月の本影が地上に達していて,この本影の中に入った観測者からのみコロナを見ることができるが,皆既月食では,月を見ることのできるどの地点からも同じ状況の月食の現象が観測される。…

【月食】より

…月が地球の影に入って暗くなる現象。地球の影はつねに太陽と正反対の方向にあるので月食は望のときに起こるが,月の軌道が太陽のそれに対して5゜の傾きをもっているために望のときに必ず起こるとは限らない。皆既食となるのは,太陽が両道の交点を通過する前後各5日間のうちに望となったときだけ,また,部分食が起こるのは,同じく各12日間に望となったときに限られる。太陽の交点通過の平均間隔は173日であるから,部分食も含めれば多い年には3回起こり,反対にまったく起こらない年もありうる。…

※「皆既月食」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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