直屋(読み)ジキヤ

デジタル大辞泉 「直屋」の意味・読み・例文・類語

じき‐や〔ヂキ‐〕【直屋】

仲買人看板を借り、取引所相場をめやすとして一種賭博とばくをなすもの。

すご‐や【直屋】

平面長方形民家。→曲屋まがりや

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精選版 日本国語大辞典 「直屋」の意味・読み・例文・類語

じき‐やヂキ‥【直屋】

  1. 〘 名詞 〙 仲買人を装って、取引所の相場をめやすに賭博(とばく)をするもの。
    1. [初出の実例]「其の後、彼は直屋(ヂキヤ)になったり、客引きになったりして」(出典幇間(1911)〈谷崎潤一郎〉)

すご‐や【直屋】

  1. 〘 名詞 〙 民家の形式一つ。長方形平面のもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「直屋」の意味・わかりやすい解説

直屋
すごや

民家の平面形態の一形式。長方形の輪郭で,その周囲に突出部をもたないものをいう。民家の平面形態としては最も基本的なもので,日本全国どこでもみられる。

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世界大百科事典(旧版)内の直屋の言及

【民家】より

…まず屋根の形では,切妻(きりづま)造,寄棟(よせむね)造,入母屋(いりもや)造の種別がある。このような形式の屋根が一棟だけで構成されているものを直屋(すごや)と呼び,別棟が組み合わされる形式を西日本では角屋(つのや)と呼び,東北地方では曲り屋(岩手県など)や中門(ちゆうもん)造(山形県,秋田県など)と呼ぶ。また,棟が分かれていながら,軒を接し,空間的には一連のものとして使われる形式を分棟(ぶんとう)型民家と呼んでいる。…

※「直屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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