真木野村(読み)まきのむら

日本歴史地名大系 「真木野村」の解説

真木野村
まきのむら

[現在地名]八千代市真木野

小池こいけ村の東に位置。中世臼井うすい庄のうち。元徳三年(一三三一)九月四日の千葉胤貞譲状(中山法華経寺文書)臼井庄「真木野村神田五段、在家壱宇」とみえ、当地などが中山法華経寺の日祐に譲られている。応永四年(一三九七)一二月二三日には、鎌倉公方足利氏満が日尊より日暹に譲られた臼井神保じんぼう郷のうち真木野村など同寺領の安堵を管領斯波義将に取次いでいる(「足利氏満挙状」同文書)


真木野村
まぎのむら

[現在地名]矢祭町内川うちかわ

内川村の南、久慈くじ川および同川支流矢祭川流域の丘陵山地に立地。久慈川沿いに植田うえだ(現塙町)から下野宮しものみや(現茨城県大子町)に通じる依上よりかみ道が通る。字上野うえのに縄文時代の遺跡がある。元禄郷帳に内川村枝郷として村名がみえ、高五九石余。時期は不明だが内川村のほぼ南半分、元禄郷帳の内川村枝郷高地原たかちばら(高六七石)を合せて真木野村として分立。ただし田地は内川村と少々入組んでいた(明和七年「内川村明細帳写」菊池家文書)。嘉永五年(一八五二)の惣高帳(古市家文書)では、高三四四石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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