真珠層(読み)シンジュソウ

デジタル大辞泉 「真珠層」の意味・読み・例文・類語

しんじゅ‐そう【真珠層】

貝殻内面真珠光沢のある層。体表面からの分泌物で形成される。

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精選版 日本国語大辞典 「真珠層」の意味・読み・例文・類語

しんじゅ‐そう【真珠層】

  1. 〘 名詞 〙 貝殻の内面をおおう美しい真珠色の陶器質の層。貝の外套膜の全表面から分泌されるもので、成長とともに貝殻の厚さを増す。真珠層と真珠とは同じ性質のもので、よい真珠を産するアコヤガイ・シロチョウガイなどの真珠層は特に美しい。老成したハマグリの真珠層は白碁石に、アワビ螺鈿(らでん)や貝ボタンに用いる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「真珠層」の意味・わかりやすい解説

真珠層
しんじゅそう
mother-of-pearl layer

軟体動物二枚貝類 (斧足類) ,腹足類には貝殻に3層構造があり,そのうちの最内部の外套膜と接する部分をいう。外套膜から分泌された炭酸カルシウム主成分とした微粒子結晶の薄い膜状構造から成り,真珠光沢をもつものが多い。同じ分泌物が異物を囲んで球状になったものが真珠である。

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