真珠島(読み)しんじゅしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「真珠島」の意味・わかりやすい解説

真珠島
しんじゅしま

三重県東部、鳥羽市(とばし)に属す鳥羽港内の小島。もとは相島(おじま)とよばれていた。ミキモト真珠島、パールアイランドともいう。1辺約600メートルの方形の島で、1970年(昭和45)橋が架けられ鳥羽駅から歩いて5分で訪れることができる。1893年(明治26)御木本幸吉(みきもとこうきち)が真珠養殖に初めて成功した島として名高く、島内には真珠養殖の全工程を見学できる真珠博物館や真珠加工モデル工場があり、海女(あま)の潜水作業実演も行われる。年間20万人以上の観光客が訪れる志摩観光の拠点の一つである。

[伊藤達雄]


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改訂新版 世界大百科事典 「真珠島」の意味・わかりやすい解説

真珠島 (しんじゅじま)

三重県南東部,鳥羽市の鳥羽港沖約200mにある小島。かつては相(おう)島といわれた。1893年御木本幸吉がここで真珠養殖に成功した。鳥羽市が伊勢志摩国立公園の中心として発達するにつれ,彼は最大の観光資源であった養殖真珠に関する資料を収集し,施設を整備してこの島を観光島に改造した。島名も真珠島と改称され,現在も鳥羽観光の中心となっている。1970年本土と島を結ぶ橋が架けられた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「真珠島」の意味・わかりやすい解説

真珠島
しんじゅじま

三重県東部,鳥羽市海岸から約 50m,鳥羽港内にある小島。かつては相島と呼ばれ,1893年に御木本幸吉が初めて真珠養殖に成功した島として有名。鳥羽駅に近く,1970年完成のパール橋で本土と結ばれた。島内には真珠の養殖-加工の全工程を見学できるモデル工場,海女の潜水作業実演場,御木本翁の遺品を集めた博物館などがある。伊勢志摩国立公園に属する。

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