( 1 )動詞「ながむ」の連用形が名詞化した語とも考えられるが、①の挙例の「古事記」にみえる「長眼」などに発する語だとすると、先に名詞「ながめ」があって、後にそれが動詞化したものと考えるべきか。
( 2 )平安時代には「ながめす」とサ変動詞の形でも用いられた。動詞「ながむ」「ながめす」が発達するにつれて視覚動詞化し、やがて視覚の対象が意識されるようになり、院政期以降、視覚行為自体、またはその対象を意味するようになって、「けしき」「風景」などの類義語となる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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