着せ替え人形(読み)キセカエニンギョウ

デジタル大辞泉 「着せ替え人形」の意味・読み・例文・類語

きせかえ‐にんぎょう〔きせかへニンギヤウ〕【着せ替え人形】

洋服を着せ替えることができる、玩具人形ファッションドール

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改訂新版 世界大百科事典 「着せ替え人形」の意味・わかりやすい解説

着せ替え人形 (きせかえにんぎょう)

衣装を着せ替えることができ,その過程が楽しめる人形。日本では江戸初期から木,練り物製などの裸人形を買い,家庭で衣服を縫って着せてふだんの手遊びに用い,雛祭には雛壇に飾ったりした。関西では市松(いちま)人形の名で少女たちに愛好された。明治以降のやまと人形(衣装人形)のなかにも着せ替え遊びのできるものがある。第2次世界大戦後はアメリカから,ソフトビニル製のバービー,タミーなどファッション・スタイルの着せ替え人形が移入され,国産の日本名前の人形も登場。1965年前後には小学生程度の少女を中心に全国的な流行を見せた。これらの人形には帽子,スーツ,カクテルドレス,イブニング花嫁衣装などさまざまな着せ替え用の付属品があり,手足が動く。髪の形を自由にセットできるものもある。75年以降は,紙製家屋が加わったハウスものも流行している。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「着せ替え人形」の意味・わかりやすい解説

着せ替え人形
きせかえにんぎょう

衣装人形の一種。衣装をさまざまに着せ替えて遊ぶ人形。家庭で衣服を縫って着せる裸人形や市松(いちまつ)人形は、江戸時代初期からあった。明治以降のやまと人形のなかにも、とくに着せ替え遊びを主眼とした10センチメートルほどの人形があり、着せ替え人形の名でよばれている。また紙製のものもある。第二次世界大戦後はソフトビニルのアメリカ製人形に続き、同型の国産のものも登場して少女たちの人気を集めており、数多くの着せ替え流行衣装が用意されている。

斎藤良輔

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