着衣式(読み)ちゃくいしき(その他表記)traditio habitus[ラテン]

改訂新版 世界大百科事典 「着衣式」の意味・わかりやすい解説

着衣式 (ちゃくいしき)
traditio habitus[ラテン]

カトリック教会で,修道生活の初めに,その修道会修道服受け儀式従来ラテン語でvestitio,susceptioとも呼ばれた。修道服は古来奉献しるしであったが,一定の志願期の後,修練を始める前に着衣する習慣が起こり,女子修道会の場合,結婚式になぞらえて華麗に装った後,修道服に着替えるような習慣もできた。現在では,着衣は最初の奉献である初誓願に,簡素な儀式で行うよう勧められている(《誓願式Ordo professionis religiosae》1970)。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「着衣式」の意味・わかりやすい解説

着衣式
ちゃくいしき
impositio habitus

カトリック教会用語。女子修道会や修道服を有する男子修道会において,正式に修練期を始めるに先立って志願者にその会の制服が授けられる式。聖堂で祝福された制服を受け,修練期間中,清貧貞潔,従順などを守る約束をする。特に女子修道院では盛大に行われる。

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