着袴の儀(読み)チャッコノギ

デジタル大辞泉 「着袴の儀」の意味・読み・例文・類語

ちゃっこ‐の‐ぎ〔チヤクコ‐〕【着×袴の儀】

皇室の子が5歳になったときに初めてはかまを着ける儀式衣装は誕生時に天皇皇后から贈られる。民間七五三にあたる。御着袴ごちゃっこ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「着袴の儀」の意味・わかりやすい解説

着袴の儀
ちゃっこのぎ

平安時代から皇室に伝わる儀式。子(新宮)が数え年で5歳になると行われるもので、天皇から贈られた袴(はかま)を初めて着ける。つづいて、東宮大夫が新宮の髪に鋏(はさみ)をあてて、切る所作をし、髪が豊かに生えることを祈る。さらに新宮は鴨川(かもがわ)(京都)の青い小石を二つ並べた碁盤にのり、石を踏みつけてから、「えい」という掛け声とともに南に向かって飛び降りて一連の儀式が終わる。なお女子(内親王)の場合は碁盤の儀式は行わない。古くは切った髪を川に流す「深曾木の儀(ふかそぎのぎ)」も行われた。

[編集部]

『清水一郎、畠山和久監修『平成の皇室事典』(1995・毎日新聞社)』『主婦の友社編・刊『新版 平成皇室事典』(1999)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android