知空(読み)ちくう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「知空」の解説

知空(2) ちくう

1634-1718 江戸時代前期-中期の僧。
寛永11年生まれ。浄土真宗本願寺派。西本願寺学寮初代能化(のうけ)の西吟(さいぎん)に師事。寛文3年2代能化となる。閉鎖された学寮を学林として再興し,各地におこった教義上の異論を批判してただした。享保(きょうほう)3年8月13日死去。85歳。山城(京都府)出身。字(あざな)は性応。号は大可子,臥雲叟。著作に「安楽集鑰聞」など。

知空(1) ちくう

1617-1680 江戸時代前期の僧。
元和(げんな)3年生まれ。浄土宗。京都の人。近江(おうみ)(滋賀県)西教寺の良澄,大和(奈良県)法隆寺の了性,同寺観音院の高栄にまなぶ。京都の北に庵をむすび持戒念仏にはげみ,晩年は壬生(みぶ)寺のそばに安養庵をひらいた。延宝8年5月18日死去。64歳。俗姓仲村。字(あざな)は唯称。号は覚雲。著作に「念死念仏集」「諫母草」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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