精選版 日本国語大辞典 「石匕」の意味・読み・例文・類語 いし‐さじ【石匕・石匙】 〘 名詞 〙 縄文時代の打製石器の一つ。珪石(けいせき)、讚岐(さぬき)石、黒曜石などを加工して、匙(さじ)の形にしたもの。小刀として獣の皮剥(かわはぎ)などに用いたと思われる。東日本に多い縦形と西日本に多い横形に分けられる。江戸時代には天狗の飯匙(めしさじ)とよばれた。石小刀。せきひ。かわはぎ。 せき‐ひ【石匕】 〘 名詞 〙 =いしさじ(石匕)[初出の実例]「石斧(せきふ)や、石匙(セキヒ)や、土器の破片を詰め込んだ箱」(出典:影の車(1961)〈松本清張〉三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例