20世紀日本人名事典 「石射猪太郎」の解説
石射 猪太郎
イシイ イタロウ
- 生年
- 明治20(1887)年2月6日
- 没年
- 昭和29(1954)年2月8日
- 出生地
- 福島県
- 学歴〔年〕
- 東亜同文書院商務科(上海)〔明治41年〕卒
- 経歴
- 満鉄に4年勤めた後、家業を継ぐが、その家業が不振になったため、独学で高等文官試験の準備をして大正2年合格。さらに4年には外交官試験に合格して外務省に入る。領事官、書記官、吉林総領事、上海総領事を経て、昭和12年東亜局長に就任。この間、日中戦争不拡大に努めた。13年駐オランダ公使、15年駐ブラジル大使、19年駐ビルマ大使となるが、敗走のうちに終戦を迎える。戦後は21年公職追放、25年解除後、東邦研究所を設立。また幣原平和財団理事として、幣原喜重郎の伝記の編纂に当たった。自伝に「外交官の一生」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報