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石黒五十二(読み)イシグロ イソジ

20世紀日本人名事典 「石黒五十二」の解説

石黒 五十二
イシグロ イソジ

明治・大正期の海軍技師 貴院議員。



生年
安政2年6月10日(1855年)

没年
大正11(1922)年1月14日

出生地
加賀国金沢(石川県)

学歴〔年〕
東京帝大〔明治11年〕卒

学位〔年〕
工学博士

経歴
金沢藩士の二男として生まれ、藩の経武館、明倫堂などに学び、明治元年上京。11年大学を卒業後、神奈川県土木課に勤務。12年文部省留学生として渡英、ロンドンのエドワード・イーストン工業事務所に入り、エジプトのナイル河沿岸の灌漑工事やフランスの工事に出向、イギリス学術進歩協会会員に推される。16年帰国し、東京帝国大学で衛生工学を教える一方、内務省海軍省の技師として、19年呉・佐世保両鎮守府創設工事や三池若松築港を手掛けた。33年軍港視察のため欧米に赴く。のち海軍技監。39年退官し、宇治川電気会社第一発電所の工事を担当。40年貴院議員となる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石黒五十二」の解説

石黒五十二 いしぐろ-いそじ

1855-1922 明治時代官僚
安政2年6月10日生まれ。石黒千尋(ちひろ)の次男。イギリス留学ののち,内務省,海軍省の技師となる。明治19年から呉,佐世保両鎮守府創設工事や,三池,若松の築港を手がけた。海軍技監。貴族院議員。大正11年1月14日死去。68歳。加賀(石川県)出身。東京大学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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