砂鉱床採掘(読み)さこうしょうさいくつ(その他表記)alluvial mining

改訂新版 世界大百科事典 「砂鉱床採掘」の意味・わかりやすい解説

砂鉱床採掘 (さこうしょうさいくつ)
alluvial mining

砂金砂スズ,あるいは砂鉄など,未固結の土砂の中に有用鉱物を含む鉱床がある。岩石風化・分解し,その中に含まれていた有用鉱物が分離し,水または風によって運ばれ,別の場所に沈殿堆積したもので,運搬の途中で分別され濃縮されており,砂鉱床といわれる。金やスズ石,あるいはチタン鉄鉱イルメナイト)など,溶けにくく,比重の大きい鉱物を含むものが多く,その採掘には独特な方法が行われる。河川敷海浜などでは浚渫(しゆんせつ)船(採金船)によるドレッジングdredgingが,丘陵地などでは高圧ジェット水による切崩しと水流を利用した分別をする方法などが行われる。鍋状の大きな皿を用いる椀掛け(わんがけ)と呼ばれる方法で,砂金や宝石などをより分ける古くからの方法も,一部の地方では今なお行われている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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