日本大百科全書(ニッポニカ) 「研究社」の意味・わかりやすい解説
研究社(株)
けんきゅうしゃ
英語学習書中心の出版社。1907年(明治40)小酒井五一郎の手で設立され、当初は英語研究社と称し、『初等英語研究』をはじめ数種の学習雑誌を刊行していた。1916年(大正5)研究社と改め、辞典の分野にも進出し、『和英大辞典』『英和活用大辞典』などを発刊したが、第二次世界大戦中、英語関係の出版は不自由となり、1945年(昭和20)一時休業のやむなきに至った。敗戦とともに業務を再開、英米語への需要の高まりに従い、出版活動も拡大していった。48年『英語青年』『時事英語研究』などの雑誌、単行本部門を株式会社研究社出版として分離独立させ、研究社は辞典類専門の出版社となった。
[海老原光義]