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硫化ビスマス りゅうかビスマスbismuth sulfide

世界大百科事典 第2版の解説

りゅうかビスマス【硫化ビスマス bismuth sulfide】

ビスマスと硫黄の化合物で,次の3種が知られている。
[一硫化ビスマス
 化学式BiS。一酸化ビスマスBiOを含む水中に硫化水素を通ずるか,二酸化炭素中でBiOと乾燥硫化水素を加熱して反応させると得られる。黒色ないし灰色の粉末。比重7.29~7.8。融点680~685℃。空気中で加熱すると二酸化硫黄を発生して分解する。塩酸に入れるとビスマスを遊離して分解する。
[三硫化二ビスマス]
 化学式Bi2S3。天然に輝ソウ鉛鉱として産する。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

硫化ビスマス
りゅうかびすます
bismuth sulfide

ビスマスと硫黄(いおう)の化合物。3価の化合物が普通に知られる。ほかに一硫化物BiS(計算量の硫黄とビスマスの混合物を融解して得られる灰色粉末。式量241.1。融点685℃。比重7.7)のほか、BiS2(過剰の硫黄とビスマスの混合物を加熱反応させて得られる灰色粉末)もある。
 硫化ビスマス() 化学式Bi2S3、式量514.1。天然にビスムチナイト(輝蒼鉛(きそうえん)鉱)として産出する。ビスマスと硫黄を溶融するか、ビスマス塩の酸性溶液に硫化水素を通して得られる。黒褐色、斜方晶系の結晶で硫化アンチモン()と同形である。融点850℃。比重7.39。加熱すると685℃で分解する。水にはほとんど不溶。沈殿物は硝酸、熱濃塩酸に溶けるが、ポリ硫化アンモニウム(黄色)溶液には溶けない。硫化カリウムの濃溶液には溶けてチオ亜ビスマス酸塩KBiS2を生じる。[守永健一・中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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