ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硬成分」の意味・わかりやすい解説
硬成分
こうせいぶん
hard component
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…また,γ線は宇宙線源の近傍で強く放出されるはずなので,γ線点源の探索もなされている。
[軟成分と硬成分]
一次宇宙線が大気中に突入すると,陽子は約80g/cm2(ここでg/cm2は物質の厚さ(この場合は大気)を示す単位で,密度ρg/cm3の物質lcmの層をρlg/cm2と表す),ヘリウムは約45g/cm2,鉄は約14g/cm2の平均自由行路で空気を構成している原子核と衝突し,シャワーshowerと呼ばれる二次粒子発生現象でエネルギーを失う。このため一次宇宙線は大気の深さとともに指数関数的に強度を減じ,地上に到達するものはほとんどなく,したがって地上の宇宙線は二次宇宙線である。…
※「硬成分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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