一次宇宙線(読み)イチジウチュウセン(その他表記)primary cosmic ray

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精選版 日本国語大辞典 「一次宇宙線」の意味・読み・例文・類語

いちじ‐うちゅうせん‥ウチウセン【一次宇宙線】

  1. 〘 名詞 〙 宇宙から直接地球に飛び込んでくる大きなエネルギーをもった放射線。主として陽子から成り、アルファ粒子(ヘリウム原子核)のほか炭素酸素などの重い原子核を少量含む。正電気をもつため地磁気影響を受け、地球上の緯度により強さが異なる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一次宇宙線」の意味・わかりやすい解説

一次宇宙線
いちじうちゅうせん
primary cosmic ray

宇宙から地球に入射する宇宙線。大気中で増殖して生じる二次宇宙線に対比させた用語。そのエネルギーは 107eV(電子ボルト)から 1021eVに及ぶ。一次宇宙線は銀河宇宙線太陽宇宙線とに分けられる。前者銀河系でつくられ,銀河系内の空間を伝搬する。後者太陽フレアで発生し惑星間空間を伝搬する。

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改訂新版 世界大百科事典 「一次宇宙線」の意味・わかりやすい解説

一次宇宙線 (いちじうちゅうせん)

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世界大百科事典(旧版)内の一次宇宙線の言及

【宇宙線】より

…宇宙空間を光に近い速度でほぼ等方的に飛びまわっている高エネルギー(108eV程度以上)の放射線,およびそれが地球の大気中で空気を構成している原子核と衝突して発生する放射線の総称。前者を一次宇宙線primary cosmic rays,後者を二次宇宙線secondary cosmic raysと呼ぶ。一次宇宙線の主成分は各種の裸の原子核で,核子当り等しいエネルギーで比較すると,陽子(水素の原子核)が94.5%,ヘリウムの原子核(α粒子)が5%で,残りの0.5%がリチウムより重い原子核(炭素,窒素,酸素,鉄などの原子核が比較的多く,さらに重いものも含まれている)である。…

※「一次宇宙線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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