ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「磁歪振動子」の意味・わかりやすい解説
磁歪振動子
じわいしんどうし
magnetostrictive vibrator
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[磁歪材料]
強磁性体には磁化されたときに微小な寸法変化を生じるという性質(磁歪(じわい))がある。この性質の応用としては電気信号を音に変える変換器があり,磁歪振動子と呼ばれる。材料としてはニッケルを含む合金またはフェライトなどが用いられる。…
…単結晶の単一磁区での結晶変形が基本的な現象であるが,通常観測される磁歪は,磁区構造,さらには多結晶の効果も加わったものである。磁気と結晶変形の結合という意味で重要な現象で,磁区構造を定める要因の一つでもあり,磁歪を利用して電気振動と力学的振動間の電気音響変換を行って超音波を発生する磁歪振動子としての応用もある。磁歪のうち,磁化に平行な方向での結晶の長さの変化を縦効果,垂直方向の変化を横効果と呼ぶ。…
※「磁歪振動子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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