磁気飽和(読み)ジキホウワ

デジタル大辞泉 「磁気飽和」の意味・読み・例文・類語

じき‐ほうわ〔‐ハウワ〕【磁気飽和】

磁性体磁界中に置き、いくら磁界を強めてもそれ以上磁性体の磁化が変化しなくなった状態。また、このときの磁化の強さを飽和磁化という。

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化学辞典 第2版 「磁気飽和」の解説

磁気飽和
ジキホウワ
magnetic saturation

強磁性体やフェリ磁性体に磁場を加えていくと磁化は増加していくが,磁場がある強さに達すると,それ以上いくら磁場を増しても磁化は増加しなくなる.この状態を磁気飽和という.これはすべての磁区が磁場の方向に向いてしまった状態である.このときの磁化の強さを飽和磁化といい,その値は低温になるほど大きい.厳密にいうと,磁気飽和に達しても磁区内の自発磁化は磁場によって磁化率に比例した量だけ磁場とともに少しではあるが増大する.常磁性体でも非常に低温で強い磁場を加えると磁気飽和がみられる.これは原子イオン磁気モーメントが磁場の方向にそろうためである.[別用語参照]磁化曲線磁化過程

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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