神武寺(読み)じんむじ

精選版 日本国語大辞典 「神武寺」の意味・読み・例文・類語

じんむ‐じ【神武寺】

神奈川県逗子市沼間にある天台宗の寺。山号医王山。神亀元年(七二四聖武天皇勅願による行基(ぎょうき)創建と伝えられる。天安元年(八五七文徳天皇勅願所となる。円仁中興

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デジタル大辞泉 「神武寺」の意味・読み・例文・類語

じんむ‐じ【神武寺】

神奈川県逗子ずし市にある天台宗の寺。山号は医王山。神亀年間(724~729)行基の創建と伝える。中興は円仁。鎌倉将軍源氏3代の信仰を集めた。

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日本歴史地名大系 「神武寺」の解説

神武寺
じんむじ

[現在地名]逗子市沼間二丁目

横須賀市との境界にある鷹取たかとり山へ登る尾根道を表参道とし、その山の中腹にある。南に沼間ぬまま参道、北に池子いけご参道がある。医王山来迎院と称し、天台宗、現本堂宝珠殿の本尊は木造阿弥陀三尊立像。

吾妻鏡」承元三年(一二〇九)五月一五日条に、源実朝が「御参神嵩岩殿観音堂」とあり、「神嵩」は神武寺をさす。同書建久三年(一一九二)八月九日条にみえる、北条政子の安産祈祷を行った相模国二七社寺中の「寺務寺」を当寺とする説もある。

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