祭暦(読み)サイレキ

デジタル大辞泉 「祭暦」の意味・読み・例文・類語

さいれき【祭暦】

原題、〈ラテンFasti》古代ローマ詩人オウィディウスによる長編詩。ローマの祝日祭礼を、その起源となる神話伝説とともに紹介する作品で、全12巻で構想されたが、6巻まで書き上げた紀元後8年、著者がローマから黒海沿岸の町トミスに追放され、未完に終わった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「祭暦」の意味・わかりやすい解説

祭暦
さいれき
Fasti

ローマの詩人オウィディウスのエレゲイア詩。6巻,約 5000行。未完。各巻は1~6月各月を扱う。 12巻の予定が流刑 (後8) のため未完に終った。ギリシアカリマコスの『アイティア』にならって,ローマの祭礼の縁起を説き,伝説を集成したもの。

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