ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古典考古学」の意味・わかりやすい解説
古典考古学
こてんこうこがく
classical archaeology
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古典時代を対象とした考古学。狭義には、ギリシア・ローマ的古典時代(古典古代)を、広義には、ギリシア・ローマ的古典文化と類型が近似するインド、イラン、中国、日本などの古典文化を対象としている。狭義の古典考古学classical archaeologyは、ウィンケルマンJohann J. Winckelmann(1717―68)を始祖とし、世界でもっともオーソドックスな考古学であって、とくにドイツやイタリアでは、いまなお単に考古学Archäologie, archeologiaといえば、説明抜きで古典考古学を意味する慣例がみられる。その研究・調査の成果は、1948年来、国際古典考古学協会The International Association of Classical Archaeologyによって総括のうえ、『考古学年報』Fasti Archeologiciとして刊行されている。
[角田文衛]
『ミハエリス著、浜田耕作訳『美術考古学発見史』(1927・岩波書店)』
…しかし,今日の考古学はウィンケルマンの研究から一直線に発展してきたのではない。彼の研究は今日でいう古典考古学に当たるのであって,それとは別個に他の分野の研究が始まっていた。その一つはオリエントの研究である。…
※「古典考古学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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