秦鏡(読み)シンキョウ

デジタル大辞泉 「秦鏡」の意味・読み・例文・類語

しん‐きょう〔‐キヤウ〕【×秦鏡】

《「西京雑記」にある、秦の始皇帝が、人の心の善悪病気有無を照らして見たという鏡から》人の心の善悪正邪を見抜く眼識

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精選版 日本国語大辞典 「秦鏡」の意味・読み・例文・類語

しん‐きょう‥キャウ【秦鏡】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「西京雑記‐三」にある、秦の始皇帝が人の善悪、正邪を判断するために照らしたという鏡から転じて ) 人の善悪などを判断する見識
    1. [初出の実例]「葉公珍仮借、秦鏡照真相」(出典性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「秦鏡」の意味・わかりやすい解説

秦鏡
しんきょう
Qin-jing

中国最古の鏡。先秦鏡戦国鏡ともいう。大部分円形で,そりが少なく薄手。鏡背には羽状文,獣文,幾何学文,へび形のかみ合った蟠螭文などの透かし彫文様が施されている。四円鏡のように細かい地文様の上に単位文様を回転させたもの,河南省洛陽金村韓君墓出土の金銀錯狩猟文様のように象眼装飾が施されたものなどがあり,鏡体が二重になったものが多い。

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