稽留熱(読み)ケイリュウネツ

デジタル大辞泉 「稽留熱」の意味・読み・例文・類語

けいりゅう‐ねつ〔ケイリウ‐〕【稽留熱】

1日の体温高低の差が1度以内の高熱が持続する熱型日本脳炎・結核性髄膜炎肺炎などでみられる。

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精選版 日本国語大辞典 「稽留熱」の意味・読み・例文・類語

けいりゅう‐ねつケイリウ‥【稽留熱】

  1. 〘 名詞 〙 熱性疾患における熱経過の一型。朝夕の体温の差が一度以内の高熱が続く状態ワイル病腸チフス細菌性肺炎などにみられる。〔医語類聚(1872)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「稽留熱」の意味・わかりやすい解説

稽留熱
けいりゅうねつ

発熱がある場合には、熱型の観察が臨床上とくに重要であり、体温が持続的に上昇して、毎日の変動が1℃を超えないものを稽留熱、1℃以上を超えて変動し、低いときでも正常体温にまで達していないものを弛張(しちょう)熱、正常体温以下にまで下がるものを間欠(かんけつ)熱、また、不規則な波状的発熱を繰り返す場合を波状熱と表現している。熱性疾患はかなり特有な熱型を示すことが多く、稽留熱の代表的な疾患は腸チフスとされる。

渡辺 裕]

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百科事典マイペディア 「稽留熱」の意味・わかりやすい解説

稽留熱【けいりゅうねつ】

1日の体温差が1℃以内の高熱の続く状態。肺炎,腸チフス,ワイル病,日本脳炎などにみられる。→熱型
→関連項目弛張熱

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