(読み)ケイ

デジタル大辞泉 「稽」の意味・読み・例文・類語

けい【稽】[漢字項目]

常用漢字] [音]ケイ(漢) [訓]とどまる かんがえる
引きとめる。とどまる。「稽留
かんがえる。「稽古滑稽こっけい不稽無稽
頭を地につける。「稽首

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「稽」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(異体字)
15画

[字音] ケイ
[字訓] いたる・とどまる・かんがえる

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
(けい)+尤(ゆう)+旨(の省文)。〔説文〕六下に「留止するなり」と訓し、稽留の意とする。また字を・尤に従うとするが、その形義を説くところがない。形は軍門の表木、いわゆる両禾(りようか)軍門の象で、陣営の前に、上部に横木をつけた木を立てた。古く「和表(かひょう)」「桓表(かんぴょう)」といい、のちの華表の原型をなすものである。聖所を守る榜示の木であるから、犬牲を加えた。尤は死したる犬の形。旨は詣・(けい)の初文。旨は祝して神霊の降下する形。神の詣(いた)るをいう。それを迎え拝するのは参詣の詣の初文。金文には稽首の字を首に作る。のち稽首・稽(けいそう)のように稽を用いる。神を迎えて神意にはかるので稽考の意となり、また稽古のように用いる。

[訓義]
1. いたる、神がいたる。
2. 神を迎えとどめる、とどまる。
3. 神を迎え拝する、稽首。
4. 神意を考える、かんがえる。(けい)と通用し、くらべる、うらなう、とう。
5. (けい)と通用し、はたほこ。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕稽 ヲガム・オコタル・トドム・イタル・トドコホル・カタムク・カムガフ・トドマル・オソナハル・カス・アフ カタブク・ハルカニ・ヲカス・ムカフ・イタダク・シタガヒ・トドマル・イタル・カムカフ

[熟語]
稽淹稽覈稽緩稽疑・稽極稽詣・稽験・稽古・稽固稽故・稽考稽仰稽査・稽察・稽参・稽式・稽首稽浸稽尋・稽稽滞・稽度・稽遅稽沈・稽定稽停・稽程・稽天・稽同稽任・稽拝・稽伏・稽服稽謀稽壅・稽覧・稽留・稽論
[下接語]
簡稽・久稽・考稽・滑稽・不稽・無稽・留稽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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