…これは平安時代の史料にみられ,陣座(じんのざ)における公卿の仗議(政務の審議)が終わったのち,あるいは太政官での定考(こうじよう),列見(れつけん)の儀が終了したのちなど,政務のあとで酒肴が供される。このような場合には,正式の饗宴のあとでしばしば穏座(おんざ)といわれる二次会も行われる。同じ政務にともなう宴会で,これとやや異なるものもある。…
…勧盃あるいは三献はあくまで儀礼であり,これを宴座(えんのざ)と称した。これに続く穏座(おんざ)はかなり自由にふるまえるものであった。また天皇から殿上人に酒をたまわる淵酔(えんずい)と呼ばれる酒宴も催されていた。…
※「穏座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」