窓際族(読み)マドギワゾク

デジタル大辞泉 「窓際族」の意味・読み・例文・類語

まどぎわ‐ぞく〔まどぎは‐〕【窓際族】

会社第一線のポストからはずされ、閑職に追いやられた中高年サラリーマン。

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精選版 日本国語大辞典 「窓際族」の意味・読み・例文・類語

まどぎわ‐ぞくまどぎは‥【窓際族】

  1. 〘 名詞 〙 中高年サラリーマンのうち、すでに社内で予備軍的存在となった一群の人々を揶揄していうことば。
    1. [初出の実例]「窓際族にせよ退職したお父さんにせよ」(出典:にんげん動物園(1981)〈中島梓〉八六)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「窓際族」の意味・わかりやすい解説

窓際族
まどぎわぞく

出世ラインからはずれて閑職につく中高年サラリーマンを揶揄することば。実質的な仕事を与えられず,窓ぎわの席で日々新聞を読んだり外をぼんやり眺めている光景を「窓際おじさん」と呼んだ,1977年の北海道新聞のコラムが由来とされる。終身雇用制度が企業にまだ根強く存在した時代,重大な過失がない従業員を解雇することは道徳的に悪とされ,解雇反対など労働争議の大きな原因にもなった。そのために会社が,高度成長の時代に雇用し中高年となった従業員を,必要に応じて活動できるように待機するという遊軍的な名目で解雇・転職させなかったことから,こうした状況が生まれた。バブル経済が崩壊すると,企業は窓際族を雇っておく余裕がなくなり,希望退職者を募り退職金を割り増しして支払う選択定年制 (早期退職優遇制度) を導入するなど,人員削減のためのリストラクチャリングを盛んに行なうようになった。

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