(読み)キ

デジタル大辞泉 「窺」の意味・読み・例文・類語

き【窺】[漢字項目]

人名用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]うかがう
のぞき見る。うかがう。「窺見窺知管窺

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「窺」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 16画

[字音]
[字訓] うかがう・みる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は規(き)。〔説文〕七下に「小(すこ)しくるなり」とあり、のぞき見る意。字はまたに作る。「規規」に区区・局促の意があり、そのように窮屈な見かたをいう。何らか企むところのある態度で、窺をまた覬覦という。

[訓義]
1. うかがう、みる、のぞく。
2. うかがいはかる、たくらむ。
3. (き)と通じ、片足ふみ出す。

[古辞書の訓]
名義抄〕窺 ミル・ヒソカ・ウカガフ・ハカリゴト・ノゾク 〔字鏡集〕窺 ミル・ウカガフ・ノゾク・ヒソカ・ハカリゴト

[語系]
窺・khiueは同声。〔文選、登徒子好色の賦、注〕に引く〔字林〕に「は頭を傾けて門るなり。小(すこ)しくるなり」とあって、窺と声義ともに同じ。語彙字条参照。

[熟語]
窺間窺諫・窺看窺勘・窺窺瞰窺管窺覬・窺窺窺究・窺窺隙・窺見・窺察・窺伺・窺視窺渉窺窃・窺窺測窺探・窺知窺鼎・窺覘窺図・窺破・窺望・窺問・窺窺覦・窺窺欲・窺覧・窺臨
[下接語]
遐窺・管窺・坐窺・伺窺・恣窺・肆窺・窃窺・府窺・遍窺

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android