窺見(読み)ウカミ

デジタル大辞泉 「窺見」の意味・読み・例文・類語

うか‐み【×窺見】

相手方を見張ること。敵方のようすをさぐること。また、その人。斥候せっこう物見
近江の京より倭の京に至るまでに、処々に―を置く」〈天武紀〉

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精選版 日本国語大辞典 「窺見」の意味・読み・例文・類語

うか‐み【窺見・間諜】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「うか」は窺(うかが)うの意、「み」は見ることの意 ) 相手側の事情動静を知るために見張りをすること。また、その人。令の規定では陸奥出羽越後などの辺境の国に置かれた。監視人。斥候。物見。
    1. [初出の実例]「近江の京(みやこ)より倭の京に至るまでに、処々に候(ウカミ)を置く」(出典日本書紀(720)天武元年五月(北野本訓))

き‐けん【窺見】

  1. 〘 名詞 〙 のぞき見ること。

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普及版 字通 「窺見」の読み・字形・画数・意味

【窺見】きけん

うかがい見る。〔論語、子張〕(こ)れを宮牆に譬(たと)ふれば、賜(し)(子貢の名)の牆はぶのみ。室家の好きを窺ひ見る。夫子(ふうし)(孔子)の牆は數仞、其の門を得て入らずんば、宗の美、百官の富(さか)んなるを見ず。

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